「立山黒部アルペンルート」の雪の大谷が姿を現し、この名所を目当てに、日本全国からだけではなく、海外からもたくさんの観光客が訪れます。雪の壁は20mの高さにも及び、世界的にこれほどの高さは珍しく、圧巻の景観です。また、立山の象徴の一つである雷鳥と遭遇しやすいのも春。繁殖期に入り、行動が活発になるためです。富山名物であるホタルイカが旬を迎えるのもこの季節。富山湾は3月1日に漁の解禁⽇を迎えます。
たくさんの登山客で賑わう夏。雪が溶け、沢や渓谷をわたる風は清々しく、緑の野が広がります。山の中は、約20℃以下と涼しく、タテヤマリンドウやチングルマなど、ここでしか見られない高原植物が咲き誇ります。黒部湖も見所で、エメラルドグリーンに輝く湖上を、遊覧船に乗って楽しむこともできます。186mという高さ日本一を誇る黒部ダムの展望台からは、雪解け水を集めた黒部ダムの観光放水を眺めることができます。
立山は9月中旬頃から色づきはじめ、紅葉の季節が到来します。山頂から麓にかけてかなりの標高差があるため、山の一番高いところから順番に紅葉がおりてくるようなイメージで、赤や黄色の濃淡を楽しめます。また、星空の観察を楽しむのもこの季節がおすすめ。10月下旬から11月中旬にかけて空気中の水蒸気が少なく空気がより澄んでいるので、星空観察には最適です。
紅葉に染まった山に、10月中旬ごろから雪が降りはじめて雪化粧。11月中旬ごろになると立山はすっかり銀世界に。スキーやスノーボード、スノーモービルなど、ウインタースポーツを楽しむ人たちで賑わいます。立山は、その標高の高さから雪が溶けにくく、6月中旬ごろまで雪に覆われていて、ウインタースポーツを冬から初夏まで楽しめます。
立山町は「立山黒部アルペンルート」の玄関口。自然の宝庫です。北アルプスを眺望でき、水がキレイで、美味しい食材が豊富。自然に恵まれていても、そこまで田舎というわけではありません。立山町のどこに住んでいるかによりますが、クルマがあれば30分ほどで富山市の中心地にアクセスでき、ショッピングや映画鑑賞などを楽しむことができます。暮らしやすい立地といえるでしょう。ただ冬は少し大変で、場所によっては雪下ろしが必要だったり、路⾯が凍るので冬用タイヤが必要だったりします。